いきなり浜岡原発の停止を発表した菅ソーリの「どや顔」は見るに堪えないが、実は海岸線近くに建てられているにも関わらず、同原発は「津波対策なんてしなくてい」原発なのだ。それなのに「全面停止」表明した菅ソーリ。その思惑は......。
菅ソーリの浜岡原発停止会見から5日、その思惑が見えてきた。
「菅さんが会見をする前に、民主のエネルギー担当の議員連中が浜岡原発を視察しているんです。参加者いわく『案内した中部電力の説明をうのみにするわけではないが、実は浜岡原発は津波の心配をあまりしなくて、いいようだ』と。どうやら海岸からずいぶん高台に建てられていて、海抜10メートルは十分あるというのです。参加者は『実際に自分の目で見ないと分からないものだな。津波対策を万全にするならあと10メートルくらいの防波対策をとれば済むよ。それならすぐにできるはず』と安堵していましたよ」
東電や当局によれば、福島原発の大惨事の原因は津波によるもので、地震そのもののせいではないと主張している。なら、浜岡も津波の被害がなければ、わざわざ止めなくてもいいではないか。
「福島原発では津波の前に地震の揺れですでに大破していたことが共産党の吉井議員によって指摘されています。しかし、これを認めると日本中の55基の原発をすべて止め、調査して補強しなければなりません。そこで浜岡をスケ―プゴートにして国民の目をそこへ向けようとしたわけです。経産省の原子力役人にとっても浜岡だけで済むなら安いもので、菅にとっても国民に『俺はアブナい原発を止めたぞ』とパフォーマンスができる。両者の思惑が一致したということでしょう」(民主党関係者)
原発をこれまでさんざん持ち上げ、広告費をたんまり電力会社からもらってきたマスコミは「菅総理の『浜岡停止』は唐突だ、性急すぎる。電力が足らなくなって経済打撃だ」と批判するが、そもそも浜岡は中部電力の総発電量の10%をまかなっている程度。他の火力で十分代替できる発電量だ。
「中部電力にとって、表の顔では『苦渋の決断』みたいなことを言っていますが、本音は菅の浜岡停止宣言はありがたい。政府補助で地震対策ができるでしょうからね」(大手紙記者)
原発を止めただけでは安全ではない。福島は現に停止していたのにこの始末だ。格納されている燃料棒を地震のない安全な場所に移動させ、適切な処理をしてやっと危機から逃れられるのだ。菅ソーリの単なるカッコつけにゴマかされてはダメだ。
