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ヨーコのよろめきコラム 第18回 「タロウの親友」

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 あるときは踊り子、あるときはライターと、自由自在に生きるヨーコ姐さんのちっちゃなことかもしれないけど、とっても大事な話。

(ライター・ヨーコ)
第18回 タロウの親友

 

 タロウと山梨県は石和温泉のストリップ劇場でのお仕事を終えて、自宅に帰って参りました。

 

 山梨県での10日間は、深夜からタロウを車に乗せて、寝ずに車を走らせ、近隣を取材するという別件の仕事も抱えており、怒濤の10日間だったんですが、素晴らしく充実した10日間でした。

 

 タロウも多分楽しくて仕方ない10日間だったはず。と、いうのも、劇場の前にあるラーメン屋さんのご主人が大の犬好きで、タロウが散歩で店の前を通るたびに、客をほったらかして「タロウくーーーーーん!!」と、タロウを大声で呼んでは撫でてくれるのです。 

 

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 タロウもまんざらではないようで、散歩の度にラーメン屋に行こうとリードを引っ張るようになりました。

 

 なぜなら、毎日散歩でお会いするたびに、タロウにおやつをくれるからなのです。しかも焼豚、足、センマイ......。店のメニューをタロウに惜しみなく分けてくれるのですから、タロウもメロメロになるわけです。


 

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 お店のお母さんも大の犬好き。ご主人が忙しいときでもタロウを見つけると、小さなビニール袋に入れられた、2枚の焼豚を手に提げて店から駆けだしてくるのです。


 

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「タロウちゃぁあああーーーーーーーん!!」

 

 タロウに焼豚をあげた後、自分の指を舐めてみると、う...うまい!!!! こんな美味い焼豚をタロウは毎日タダで食うとったんかーーーー!!!! その後タロウのおやつのお礼を兼ねて、毎日のようにここのチャーシュー麺を食べに行きました。


 

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 小さなビニール袋に入った、豚足や焼豚をいただく度に、タロウはハイタッチでお二人にお礼をし、熱烈なチューをしてから散歩を終えるのです。お店の閉まっている朝方などは、お店は閉まってるよーと何度言っても、タロウは聞きゃぁ~しません。そんなときは散歩の終わりに劇場の玄関先で座り込んで、タロウはガンとして動かなくなるのです。(ボクは帰らない!! 焼豚のおじさんとおばさんのところ、連れて行ってくれなさい!)とでも言うように......。

 

 仕方なくタロウをもう一度店に連れて行き、店の周りの匂いを好きなだけ嗅がせて、お二人がいないことを納得させてから、劇場に戻る日が続きました。
 

 そして、劇場でのお仕事の最終日。毎日ここのご主人に会うたびに、シッポを振る時間が段々と延びて行き、最終日のタロウは、ご主人の膝に飛びついて喜ぶ様にまでなっていました。

 

 終演後に荷物をまとめてご挨拶にあがると、ご主人とお母さんはタロウのお見送りに、二人して店の前まで来てくれました。そしてタロウとのお別れに、熱いチューを交わし、最後の焼豚をいただいて家路に着きました。

 

 タロウ、またここに来ようね。二人で焼豚を食べに来よう。また一緒に会いに来なくちゃね。

 

 だってこの店の焼豚は最高に美味しいし、それよりも何よりも、二人はタロウの親友なんだから、また必ず会いに来なくちゃね。

 

 親友とお別れしたタロウ。今日のタロウは、なんだか少し元気がありません。

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ライター
ヨーコ
アソコから火を噴く「ファイヤーショー」を披露。そのかたわらノンフィクションライターとして新聞、雑誌などに寄稿。

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