小沢一郎前幹事長と菅直人首相の一騎打ちとなった民主党の代表選。ここにきて小沢の出馬を決めた理由が分かってきた。
ある民主党ウオッチャーがこう言う。
「小沢が出馬した理由は明快。周囲に担ぎ出されただけです。小沢は本人はまったく出る気がなかったんですよ。それを側近の議員らが出ろ、出ろと囃したてた。小沢も『それな出ようか』と言って、周囲の期待が膨らんで『やっぱり出ない』と言い出しづらくなったんですよ」
小沢は確固たる信念があって「出る」と表明したわけではなかったようだ。こんな小沢を明治維新の傑物、西郷隆盛に例える向きが出ているという。
「いや、小沢が西郷ほどの大人物だということでなく、西南戦争に神輿として担ぎ出された西郷に例えられているんです」(大手紙の記者)
西郷は維新後、政府から離れて故郷鹿児島で隠居するが、政府に不満がある在郷の士族や私学校の生徒たちから反乱のシンボルとして西郷が担ぎ出された。その結果起きたのが西南戦争だ。西郷は負けて陣没した。西郷自身は政府と戦いたくなかったといわれている。
なるほど小沢と西郷はダブるところはあるが、西郷は明治の士族だけでなく庶民からも人気があったが、小沢はすこぶる庶民人気がない。また西郷は「児孫に美田を買わず」と漢詩を作ったが、小沢には数十億円ともいわれる資産がある。
小沢が西郷に近づくにはハードルが高そうだ。
