ムヒと聞けば、誰もがかゆみ止め薬を連想するはず。しかし、さてこの「ムヒ」とは何のことか、知っている人は案外多くないのではないか。冗談ばっかり言っている本サイトの女性編集員は「『ムヒ、ムヒ』っていう擬音ですよ、ムヒヒヒヒ」と笑うが、こんな雑な予想はムヒ、いやムシだ。
ムヒの本当の意味は「比べるものないこと、たぐいないこと」で、漢字で書けば「無比」。要は〝たぐいまれなる商品〟ということである。
同じくかゆみ止めのウナコーワの「ウナ」は、英語の「Urgent(至急)」が語源で、ウナ→至急→すぐ効く、という発想だ。
さて、ムヒの商品名の語源は明らかにしたが、この商品を製造・販売している会社名はご存じだろうか。ムヒ製薬? 違う。答えは「池田模範堂」だ。
富山の薬売りから大きくなった会社で、創業は1909年(明治42年)。売薬商人の池田嘉市郎氏が始めた。
社名は「社会の模範たろう」というスローガンが由来だ。社名は知らなくてもムヒの名前の方がよく知られている。だから社名も「ムヒ」に変えればと思うのだが。「大日本除虫菊」がキンチョーになったように。ちなみに今年、CI(コーポレート・アイデンティティ)を実施、ムヒは英語表記の「MUHI」になった。
