京都に住んで十数年の坂本みきが京都の今を伝えます。観光ガイド本では知ることのできない〝リアル京都〟の紹介です!
(ライター・坂本みき)
第18回 京都府立植物園
とうとう京都にも梅雨の季節がやってきました。
毎日のように雨が降り、湿気が高く蒸し暑い日が続くので、なんだか気分も沈みがち。
雨で外出もままならない、すっかり家にこもりがちの人も多いのでは?
しかし、こんな季節だからこそオススメする場所があります。
京都市北部にある「京都府立植物園」では、この梅雨の季節に彩るアジサイが見頃を迎えています。
京都府立植物園のアジサイ園には200種2800株のアジサイが植えられています。
青、紫、ピンク、白など綺麗に色付いた花々は、見ているだけで憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれるような美しさ。
アジサイには、私達の心を晴れやかにしてくれるパワーがあると思います。
そもそも、アジサイの花の色の変化は、土壌の酸性とアルカリ性で影響されます。
酸性の土壌では青色、アルカリ性の土壌では赤色になります。
しかし、咲き始めの薄い青色から徐々に赤紫色へ変化したり、またその逆もあるとか。
ほかに、今年はピンク色の花が咲いたと思いきや、翌年には青い花を咲かせたことも。
中には、同じ株でも枝によって異なる色の花を咲かせることもあるそうです。
アジサイは花の色が変化することから「七変化」の別名もあり、花言葉は「移り気」というのも納得。
また、花びらのように見えるのは「がく片」という部分で、花びらではないってご存知ですか?
本来の花は中心にある1~2ミリほどの小さな部分です。
さて、ここで京都府植物園で見られる2種類のアジサイを紹介します。
まずは、京都のヤマアジサイの一つである「丹後ナデシコヤマアジサイ」は丹後地方に分布するアジサイ。
がく片が大きく、がく片の縁に鋸歯(きょし)があります。
普通のナデシコヤマアジサイとは異なり、丸みのあるのがく片と鋸歯が特徴で、優雅な表情を醸し出しています。
お次は、一つ一つの花は小さいですが、大きな手毬状に花を咲かせるアナベル。
花色は咲き進むにつれ、薄緑色から白色に変わります。
大輪の白花がとても見事で、人気が高いのもうなずける花姿。
アジサイは、「手毬状に咲く青い花で、あまり華やかさを感じない」とイメージしがちですが、そんなことはありません。
「七変化」と言われるように、さまざまな"顔"を持っています。
梅雨だからこそ輝く花「アジサイ」をじっくり観察してみてはいかがでしょうか。
梅雨の楽しみ方はコレで決まり!
