京都に住んで十数年の坂本みきが京都の今を伝えます。観光ガイド本では知ることのできない〝リアル京都〟の紹介です!
(ライター・坂本みき)
京都の桜の季節も終わり。
今年もよりいっそう桜の花が咲き誇り、京都の街に彩りをそえました。
ところで、桜といってもいろいろな種類がありますが、どんな桜を思い浮かびますか?
白色や淡紅色のソメイヨシノや枝垂れ桜が一般的ですよね。
優雅で清楚な花を咲かせるソメイヨシノ、風に揺れる優美な枝垂れ桜。
日本人がこよなく愛する桜です。
しかし、これらの桜ももちろん素敵ですが、私の心をぎゅっと掴んで離さない桜があります。
それは「御衣黄(ぎょいこう)」と呼ばれる桜です。
この桜の最大の特徴は......なんと花びらが緑色!
初めて見る方には衝撃的かもしれませんね。
一見、葉桜のようですが10~15枚ほどの花びらをもつ花を咲かせます。
ソメイヨシノや枝垂れ桜が散り始める4月中旬に開花し、最盛期を過ぎると緑色からピンク色に変わり、やがて花ごとポトリと落ちます。
この珍しい桜「御衣黄」は西陣にある雨宝院(うほういん)で愛でることが出来ます。
雨宝院は開基は弘法大師とされ、高野山真言宗のお寺。
西陣聖天として親しまれています。
こぢんまりとした小さなお寺ですが、境内は四季折々の花が咲き、まさに"花の寺"といっても過言ではありません。
今年の春も狭い境内を覆うように歓喜桜、観音桜、紅枝垂れ桜、そして御衣黄桜が咲き乱れました。
桜は白色やピンク色だけじゃないのです!
来年は京都で、珍しい品種を探すお花見散策はいかがでしょうか。
なかなか見ることの出来ない桜に出会うのも楽しいものです。
