京都に住んで十数年の坂本みきが京都の今を伝えます。観光ガイド本では知ることのできない〝リアル京都〟の紹介です!
第15回 虎屋菓寮 京都一条店
全国的に名の知れた「とらや」
いわずと知れた羊羹で有名な老舗和菓子店です。
いまや「とらや」は東京のお店だと誤解している方も多いようですが(私もその一人でした)、もともとは京都。
創業は1500年代、室町時代までさかのぼります。
ということは、とらやの歴史は480年を超えている!
その後、明治維新と東京遷都をきっかけに、京都から東京へ移転。
東京へ進出してからは数度の移転を経て、赤坂に本店を構えました。
そして、京都のお店はそのまま営業を続け、現在に至っています。
今回紹介する喫茶「虎屋菓寮」はとらや京都一条店に併設するカフェです。
開放感あるアーチ状の高い天井、水と緑がつくりだす"静"の庭園。
まるで、高級ホテルのラウンジで寛いでいるかのようなラグジュアリーな空間で、和の気品が漂っています。
店内には、約600冊ある京都の歴史や文化、和菓子関連の書籍がディスプレイされており、自由に閲覧することが出来ます。
こちらでは羊羹はもちろん、葛切、季節の生菓子などがいただけますが、どれも魅力ある和菓子ばかりで選ぶのに迷ってしまうほど。
悩んだ挙句選んだのは「季節の生菓子と抹茶セット 1092円」。
私的には、"和の心"春夏秋冬を表現した生菓子の美しさを感じたい。
そこで、桜咲く春の季節ということで桜の生菓子「遠桜(とおざくら)」をチョイス。
きんとん製の小倉餡入り。
はるか遠くに見える野山に点々と咲く桜の濃淡を紅白のそぼろで表現した珠玉の逸品です。
しっとりとしたきめの細かい舌触り、上品な甘さ・・・さすが、とらやさん!
季節の生菓子は毎月2回、半月ごとに変わるので、今回の掲載時には残念ながら「遠桜」は販売終了していると思います。
残念・・・しかし、ここで落ち込むことはありません!
また新たな季節の風を運んだ生菓子が次々と登場しています。
職人の妙技の極みが生み出すとらやの和菓子。
これらを引き立たせる、凛とした空気に包まれた虎屋菓寮。
たまには、少しばかり背筋を伸ばして和菓子をいただいてはいかがですか?
