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今週の、DVD借りるなら、これでDO? 第21回

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 ヒマだ。映画でも観るか。でもいったいなにを観よう。絶対失敗はできんぞ。そんなときはこのコーナーにアクセスしてください。なんにもやることがない夜のおとも。ちょっと奇妙な映画紹介コーナーです。

(ライター・堀田純司)
第21回 「続編映画の分類 設定型」続編論その3

(前回まで)演じる俳優とキャラクターが一体となり、しかも俳優の実人生の歩みまでそこに投影されて観る人の心を打つ作品は、なかなかないものだ。当然、この「ロッキー」も意識したであろう、ダーレン・アロノフスキー監督の『レスラー』 (2008)も同じようにすべてが一体になって胸に迫ってくる作品だった。
 
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 この原稿を書きながら筆者は、続編を以下のように分類した。

●設定型
 作中のキャラクターが続編に継承されていくのではなく、作品のテーマや設定が継承されていく型。
 
 たとえば「何度でも過去にさかのぼり新たな人生の可能性を行き直す能力を持つ人物が主人公」がである「バタフライ・エフェクト」シリーズがこのタイプ。 このシリーズは2010年2月現在、3作目まであるが、個々のタイトルの物語と登場人物は相互に関係がない。しかし、どの作品も過去に遡る能力を持った人物が主人公として登場し、自分が歴史に干渉するというタブーを犯してでも、失われた人生を取り戻そうと苦しむ姿が描かれる。

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 作中に登場するキャラクターの設定ではなく「旅客列車で旅行者を待ち受ける恐怖」とか「目が覚めたら真っ白な部屋の中」など舞台やストーリー設定が継承される型も多く、むしろこちらが主流かもしれない。『世界残酷物語』 『続・世界残酷物語』 ように「扱うテーマ継承型」と呼ぶべきものもある。

 たとえば、大惨事からまぬがれた登場人物たちが、しかし死神が帳尻を合わせるようにして次々と死の運命に見舞われていくという「ファイナル・デスティネーション」シリーズ(2010年2月で4作まである)は、個々のタイトルそれぞれに惨事が起こり、それらを回避した人物が登場。典型的な設定型の続編だが、ときに前作のキャラが顔を出し、有益なアドヴァイスを送ったり、あるいは逆に絶望をつきつけたりする。このように設定型といえども、前作のキャラが出演し「あれは恐ろしい。誰も逃れられぬのだ」などと言ったりすることはよくある。

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 また「デモンズ」 ように「ある閉鎖空間の中でゾンビが出現」という設定を継承しながらも「この場合はゾンビがキャラクターなのか」と考えさせられるシリーズや、「アナコンダ」のように(現3作)、「とにかく世界のジャングルででかい蛇が出る」という「でかいヘビがキャラクターなのか」という、もしかすると後述するキャラクター継承型の一ジャンルで「キャラ非人間不特定多数型」と呼ぶべきものかもしれないものもある。

 もちろんこれらの分類は「ソウ」(現6作)のように、「キャラクター継承型であると同時に舞台設定継承型」でもある作品も存在し、人間の性格類型と同じように、分離箱にぽんぽんと収めてしまえるものではない。


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 ●キャラ独立型

 キャラクターが継承される中でも、演じる俳優よりも演じるキャラクターが認知されている型。


(次回4月19日に続く)

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ライター
堀田 純司
ノンフィクションライター、編集者。

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