あるときは踊り子、あるときはライターと、自由自在に生きるヨーコ姐さんのちっちゃなことかもしれないけど、とっても大事な話。
(ライター・ヨーコ)
第6回 バカの愛読書
中学校を3ヶ月でドロップアウトしたバカ女。
最終学歴小学校卒のストリッパー兼ライター、ヨーコが贈る、バカでも読める、バカの書評です。
山県有朋の前でションベンを漏らし、帝政ロシアで内乱を起こさせた日本最強スパイ。
アメリカ留学当時、ホームステイ先に奴隷として売られ、芸者の付き人になった日銀総裁。
「子供は何人か? 」と明治天皇に聞かれたが、あまりの子供の多さに数を数えられず「調べてご報告します」と答えた大蔵大臣。(子供は24人いた)
日露戦争勝利の裏で蠢いた、明治の怪人たちの仰天もののエピソードがこれでもかと書き連ねられている。
現代であればマスコミの集中砲火を受け、失職確実であろう奇怪なる政治家たち。
彼らは持てる能力をフルに発揮し、破綻寸前の明治政府を支え、日本を大国に押し上げ、ロシアを屈服させるに至ったのである。
この時代にすでに海底ケーブルが存在していたと誰が信じるだろう。
明治37年にロシアを降すほどの、世界最先端の火薬、銃、大砲、そして無電装置が、日本で独自に開発されていたと、誰が知っているだろう。
普通の歴史書ではスポットライトを浴びることのない、これらの技術屋の人生も織り交ぜながら、日本が戦勝に向かってがむしゃらに突き進んでいく道のりに夢中になり一気に読破してしまった。
第二次世界大戦に負けた原因を昭和天皇はこう語っている。
敗戦の理由は4つある。
第一は、敵を知り、己を知るということを体得していなかった。
第二は、精神主義に陥って、科学を軽視した。
第三は、陸海軍の不統一。
第四は、常識のある首脳陣を欠いたこと。
この天皇の言葉の裏を返せば、10倍の国力を持つ帝政ロシアを倒せた、本当の理由が
見えてくるだろう。
その答えがこの本の中にみっちりと詰まっている。
(一緒に読んでほしい2冊~編集部)
