第1回「秋の食材は〝肺〟がオススメ!」
健康は食が基本。いくらいいサプリメントを摂っても、いくらいい医者に診てもらっても自分自身の治癒力や病に対する抵抗力が低いといい結果は得られません。その治癒力や抵抗力をアップさせるのは毎日の食事にあるのです。あなたは、あなたの食べたものからできている――私の専門である中医学(中国漢方)からみた季節のおすすめ食材を毎回紹介していきます。
(祥漢堂薬局主任相談員・王強)
10月も暑い日がありましたが、季節はもう秋です。夏は体が熱を貯めますから冷やさなくてはなりません。そのための食材といえば、スイカなんてピッタリの食材です。この夏も暑かったから、たくさん食べた人も多かったのでは。おいしですものね。
夏の食材は体を冷やすため体に水分を貯め込みます。スイカもそうですが、ゴーヤなどもそです。
しかし秋になるとそれがあだになります。
水分が貯まりすぎて体が湿っている状態になっていることがあるのです。それは気温が下がってくる季節にこの状態はよくない。
そこで秋は体に貯まった余分な湿気を取る食材を食べてほしいのです。
オススメする食材はいろいろありますが、みなさんが気軽に食べられる食材を紹介しましょう。
それは「レンコン」。
そうです、あの輪切りにすれば中心に向かって穴が空いているアレです。
実はレンコンはすごいパワーを秘めた食材なんです。
レンコンのどこがいいのか説明する前に1つ。
中医学では夏に水分で潤った状態の体が秋になると、余分な湿がたまっている状態になるとノドなど気管にダメージが出てくると考えます。
そこで登場するのがレンコンで、この食材には湿った状態を乾燥させてくれるパワーがあるのです。初秋には一番オススの食材というのはそのためです。
ところでレンコンを見て何か想像しませんか。長芋? それは切る前の形ですね。切ったときの形です。
穴がいくつか空いていて、なんだかヘチマみたいですね。人間の体のどこかを連想できませんか。
中医学ではレンコンは「肺」に見立てます。穴が空いているところは肺胞です。人間の臓器と同じ形をしたものその臓器にいい――というのが中医学の考え方です。レンコンは肺や気管に通じる食物なので、秋に起こしやすいセキやタンの切れが悪い、喀血など、肺と気管の症状によいのです。
この秋はぜひレンコンを食べて夏の疲れを引きずらないようにしてください。
(レンコンの料理の紹介はサイト内の「知恵のつながりめし」で)
